3:sage saga
2018/07/07(土) 23:12:02.63 ID:q/wDbIeA0
「ほー、なかなかの戦いぶりだなぁ」
突如セーラー戦士の背後から、新たな声が響き渡った!
「誰っ!?」
真っ先に反応したジュピターが、声の主の方を振り向く!
他の四人も、慌てて声が聞こえた方へと体を向ける!
そんな五人の眼前にいたのは!
「やっぱりこの星に来たのは正解だったぜぇ!」
下半身は人間と同じ二本足にして二足歩行。
しかして上半身は、イモ虫の胴体に数十本の手が生えた、何とも珍妙な生命体だった。
「……何? この歩くイモ虫みたいなの?」
「し、しししし失礼なぁ!」
ヴィーナスの間の抜けた声に、謎の生命体は顔を真っ赤にして憤った。
「俺の名はキャタピー! とある武道大会に出場予定の戦士だぁぁ!」
そう!
彼こそは大人気アニメ、ドラゴンボールの超ウルトラチョイ役にして、我々系の強い味方!
南の銀河代表というなかなかの肩書を持つれっきとした戦士、キャタピーだった!
「武道……大会?」
「その見た目で?」
訝しげな眼を向けるセーラームーンとマーズ。
そんな二人に向かって、キャタピーは大量の手をぶんぶん振り回して反論する。
「本当だぁ! これでも実況アナには、大ベテラン戦士って紹介されてるんだぞぉ!」
「は、はぁ……そうなんですか」
必死なキャタピーの姿に、呆気に取られた様子のマーキュリー。
しばし気まずい空気が、公園の広場を支配した。
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