154:1
2018/06/05(火) 21:45:31.57 ID:pSJ8SQZq0
紅莉栖のマンションへと歩く間、俺たちは他愛も無いことを話し続けた。
紅莉栖のアメリカでの話。
155:1
2018/06/05(火) 22:02:53.11 ID:pSJ8SQZq0
岡部「案外早かったな」
紅莉栖「……うん」
156:1
2018/06/05(火) 22:14:43.76 ID:pSJ8SQZq0
ホテル六階――――
エレベーターの、ドアが閉まる。
157:1
2018/06/05(火) 22:18:42.28 ID:pSJ8SQZq0
紅莉栖「はい、コーヒー。ブラックだけど」
岡部「ドクペはないのか」
紅莉栖「ドクペはどこにでも置いてあるわけじゃないのよ、鳳凰院さん」
158:1
2018/06/05(火) 22:22:17.37 ID:pSJ8SQZq0
岡部「何の変哲もない日々だったな……最初は。ダルはネット、まゆりはコミマの衣装づくり……そしてお前と出会って」
岡部「最初のお前というのが、生意気なのだこれが!」
159:1
2018/06/05(火) 22:24:21.12 ID:pSJ8SQZq0
岡部「それでだな……」
紅莉栖「うん」
160:1
2018/06/05(火) 22:25:45.35 ID:pSJ8SQZq0
岡部「…………何度も、助けようとして…………ッ…………」
紅莉栖「うん」
161:1
2018/06/05(火) 22:30:14.07 ID:pSJ8SQZq0
紅莉栖「がんばったんだよね。たった独りで世界線を越えて、ここまで来たんだよね」
岡部「……違う……助けてもらったんだ…………」
162:1
2018/06/05(火) 22:36:25.95 ID:pSJ8SQZq0
それでも岡部は泣かなかった。
私には、彼を心の底から労ってあげることが……できなかった。
163:1
2018/06/05(火) 22:40:44.58 ID:pSJ8SQZq0
橋田がくれたこの紙。
私にはわかる。
164:1
2018/06/05(火) 22:45:25.74 ID:pSJ8SQZq0
岡部「……んぅ………………」
紅莉栖「!…………」
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