三船美優「天道虫 is ……」
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4:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 14:43:24.05 ID:A6rjc17z0
 私がこの事務所に来たきっかけも、その子と同じ、スカウトでした。

 OL時代、帰宅途中にヒールが折れ、うずくまっていた私に、プロデューサーさんが声を掛けてくれたのです。

 何事にも自信を無くしかけていた私を、プロデューサーさんは明るく励ましてくださいました。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 14:46:23.94 ID:A6rjc17z0
 当日――。

 約束の時間になっても来ないので、彼女を迎えに外に出たプロデューサーさんが、ようやく戻ってきました。


以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 14:49:22.38 ID:A6rjc17z0
「そんなにも、君の『不幸』は強力なものなのか?」

 お茶を出し終えた事務員さんが、お盆を持ちながら壁に寄りかかり、腕組みをしました。

「『不幸』って?」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 14:51:43.30 ID:A6rjc17z0
「今までいた事務所でも……たとえば、プロデューサーが、事故や病気で長期入院してしまったり。
 屋外でのお仕事で、雨に降られなかった日は無いですし、レッスンではいつも……」


「……いつも?」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 14:55:06.04 ID:A6rjc17z0
「あながち眉唾物じゃないのかもなぁ」

 自分のデスクでコーヒーを啜りながら、プロデューサーさんは一人納得するように呟きました。

 応接スペースでは、事務員さんが白菊さんと、契約に関する書類の確認を進めています。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 14:57:26.95 ID:A6rjc17z0
「……え?」

 任せる? ――何を?


以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:01:13.30 ID:A6rjc17z0
 ――――。


 小さい頃から、聞き分けの良い子だと、言われて育ちました。

以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:04:52.36 ID:A6rjc17z0
「いえ、あの……現地集合で大丈夫です。道は、調べれば分かりますから……」
「そ、そうですか……?」



以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:07:34.28 ID:A6rjc17z0
「あっ、お疲れ様です美優さんっ! もう足の具合は良いんですか?」

 元気で溌剌とした、いつものトレーナーさんが、スタジオに入るなり声を掛けてくださいました。

「あ、いえ……今日は、私ではなくて……」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 15:10:02.70 ID:A6rjc17z0
「はぁ、はぁ……」

「初めてですし、無理しないで大丈夫ですよ。水分補給しましょう、はいっ!」
「す、すみま……はぁ、す、すみません……」

以下略 AAS



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