7:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 14:51:43.30 ID:A6rjc17z0
「今までいた事務所でも……たとえば、プロデューサーが、事故や病気で長期入院してしまったり。
屋外でのお仕事で、雨に降られなかった日は無いですし、レッスンではいつも……」
「……いつも?」
プロデューサーさんが促すと、彼女はさらに顔を俯かせます。
「いえ……すみません。
あまり、レッスンできたことが無くて……過ぎたことを言いました」
――それ以降、彼女は黙ってしまいました。
「ふーん、そいつは筋金入りだなぁ。やっぱ社長はこの会社を潰…」
「ウウ゛ンッ!」
プロデューサーさんの言葉を遮るように、事務員さんが大袈裟に咳払いをします。
「どのような経緯があるにせよ、杞人の憂いというものだ。
私の方から少し、事務的な話をしよう。まず、住所と通勤経路をこれに記入してくれないか」
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