210:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 03:01:06.43 ID:LS54PsoZ0
「うおぉ、いってぇチキショウ……お前な、俺の方が1コ上なんだからな」
「それにしても……私達、本当に346プロに入るんですね」
「俺は、あのクマみたいな人と同じ部署だったかな。ネーサンはどこ?」
「経理だと聞いている。以前いた時と変わっていなければ、オフィスは3階かな」
211:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 03:05:57.55 ID:LS54PsoZ0
「日本語? それだと、『てんとうむし〜ず』とかになるけどいいの? ダサくない?」
「そもそも、三船君と白菊君が移転先でユニットを組むかどうかも分からないしな」
「本当に他人事(ひとごと)じゃねぇかお前」
「『てんとうむし〜ず』にされるよりはマシだと思うがな」
212:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 03:07:18.34 ID:LS54PsoZ0
――――!?
えっ――――。
213:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 03:12:40.84 ID:LS54PsoZ0
でも、私は迷わず歩き出します。
壁だと思っていたそれは、その場にひっそりと佇んだまま、微動だにしません。
214:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 03:14:24.81 ID:LS54PsoZ0
少女は立ち上がり、私を見ます。
――よくわかんない。
215:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 03:15:43.98 ID:LS54PsoZ0
――そんなこと……分かってるくらい大人だったつもりだったのに……。
――すみません。もう、構わないでいただけますか。大丈夫ですから……。
216:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 03:17:51.11 ID:LS54PsoZ0
とても――苦しいです。
当たり前です、抵抗しているのですから。彼女も、私も。
217:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 03:21:47.00 ID:LS54PsoZ0
――幸せに……なりたいに、決まってるじゃないですか。
――でも、私なんかが……
「卑下をしないで! 百円ですよ、ほらっ」
218:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 03:22:55.22 ID:LS54PsoZ0
――――――。
――――?
219:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 03:29:12.66 ID:LS54PsoZ0
話によると、ほたるちゃんは、1時間ほど遅れそうとの連絡があったそうです。
バスの経路上にある踏切が、信号機の故障か何かで大渋滞となっているのだとか。
『まぁだからさ、ゆっくり来ていいからね。
ネーサンはボロ車の整備に余念が無いし、俺は携帯でゲームしてるから』
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