129:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 20:51:10.98 ID:A6rjc17z0
『……はい』
しばしの沈黙の後、彼女のすすり泣きがようやく収まり、短くも力強い返事が聞こえました。
130:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 20:53:27.27 ID:A6rjc17z0
ふと、自分の携帯――正確に言うと、スマホケースに目が留まりました。
拾い上げ、それを何となしに見つめます。
131:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 20:55:32.50 ID:A6rjc17z0
逸話。
高いところへ登る習性。
132:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 20:57:18.46 ID:A6rjc17z0
22時半頃まで席を外します。
あと4割ほどあり、4時頃までに終えられるといいなぁと思います。
133:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 22:34:07.28 ID:A6rjc17z0
――――――。
――――。
134:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 22:35:47.64 ID:A6rjc17z0
――おーい、ミィちゃーん?
遠くでふと、彼女を呼ぶ声が聞こえました。
135:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 22:40:27.81 ID:A6rjc17z0
――この辺の人じゃないねぇ。どちらから来なさった?
「あ、えぇと……東京、です」
――東京からねぇ。ここは何も無くて退屈でしょう、ホッホッ。爺さんの田畑しかねぇ。
136:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 22:41:58.06 ID:A6rjc17z0
「その子は、将来綺麗で可愛い子に、なると思いますか?」
――もちろんさぁ。せがれの嫁さんに似て良かったよぉ、せがれの方に似なくてぇホッホッホ。
「あ、あの、だったら……」
137:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 22:44:12.87 ID:A6rjc17z0
アイドルに――――。
――――?
138:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 22:49:23.55 ID:A6rjc17z0
「ゲロちゃん募金、すげぇ貯まったからさ。
フェスが終わったら、どっか卒業旅行にでも行こうぜ」
会場へ向かう車の中、運転していたプロデューサーさんが話しました。
139:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 22:52:27.95 ID:A6rjc17z0
「あれ、そういやネーサンは? 実家どこだっけ?」
ふと、思い出したようにプロデューサーが聞きました。
「ご両親もイイ歳でしょ? ずーっと働きづめで、全然お休み取ってないじゃん、ネーサン」
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