129:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 20:51:10.98 ID:A6rjc17z0
『……はい』
しばしの沈黙の後、彼女のすすり泣きがようやく収まり、短くも力強い返事が聞こえました。
「ふふっ……お互い、五百円ずつくらいでしょうか?」
『ふ、ふふ……あははは』
ちょっと冗談めかして言ったら、それが自分でも存外面白くて、二人で笑い合いました。
少し言葉を交わして、電話を切り、テーブルの上に置きます。
何だか胸の憑きものが取れたような、少し晴れやかな気持ちになれました。
電気を付けて、着替えをして、お化粧を落として――。
あ、後でプロデューサーさんにもお詫びの連絡をしないと。
「…………あ」
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