138:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 22:49:23.55 ID:A6rjc17z0
「ゲロちゃん募金、すげぇ貯まったからさ。
フェスが終わったら、どっか卒業旅行にでも行こうぜ」
会場へ向かう車の中、運転していたプロデューサーさんが話しました。
「ほたるちゃんの地元に行こうよ、鳥取。この間行けなくてごめんな」
「い、いえ。アレはしょうがなかったですし」
「あの……募金は、今日の打ち上げで使う予定では?」
野暮ですが、私がそっと尋ねると、助手席の事務員さんがこちらに視線を向け、肩をすくめてみせました。
「この男が散々ゲロちゃんに食べさせてくれたおかげで、とても今日使い切れるものではなくてね」
「ワハハ、もっと褒めて」
後ろの席にいた私とほたるちゃんは、おかしくなってつい笑ってしまいます。
「あ、美優さんの地元でもいいよ。岩手!
前沢牛、盛岡冷麺、わんこそば! わんこそば勝負しようぜ!」
「い、いえぇぇ……私、食べた事なくて…」
「はっ!? 美優さんやった事ないの、地元なのにっ!?
だったらなおさら行こうよ! 俺と美優さんチームと、ほたるちゃんネーサンチームね」
「わ、私はいいです。そんな食べられないですし…!」
「私が食べる。何も問題は無い」
「問題は無い、って、そういう問題では……」
「ネーサンの胃袋は宇宙だからなー」
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