139:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 22:52:27.95 ID:A6rjc17z0
「あれ、そういやネーサンは? 実家どこだっけ?」
ふと、思い出したようにプロデューサーが聞きました。
「ご両親もイイ歳でしょ? ずーっと働きづめで、全然お休み取ってないじゃん、ネーサン」
「いや」
事務員さんは、窓の外に顔を向けました。
「親には、この間会った」
「あ、そうなの? ひょっとして東京? 土日でピロッと行ってきたの?」
「百円」
「あぁ、サイフそこにあるから適当に出して」
「平日さ。彼の会社に行ってきた」
「会社?」
それも、平日に――?
「会社って、どちらですか?」
事務員さんは、頬杖をついて窓の外を見ながら、鼻でため息をつきました。
「346プロさ。そこの事業部長が、私の父でね」
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