ある朝起きると、逸見エリカは一匹の巨大なワニに変身していた
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1:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:54:00.39 ID:opkaBdCO0
まほ「来ないな……」

 早朝。学園艦黒森峰女学園の戦車道練習用グラウンドで。

 私こと西住まほ以下、戦車道履修者たちは一向に現れる気配のない逸見エリカを待ち続けていた。

 日課の朝練である。

 いつもならエリカは誰よりも早くやってきて睨みを利かせているのだが、今日に限っては定刻を過ぎても姿を現していなかった。

まほ「仕方ない、呼びに行ってくる。エリカが寝坊するとは思えん。連絡も出来んほど体調を崩してるのかもしれない」

赤星「それなら私が……」

まほ「いや、あいつも弱った姿をあまり見られたくはないだろう。お前たちは先にいつものメニューを始めていてくれ」

 告げて、私は練習場を後にし寮へ向かう。

 ああは言ったが、エリカも人間だ。寝坊することもあるだろう。

 あいつは私の中で次期隊長に内定している。

 これから指揮する相手に弱みを見せたがる性格でもないし、ここは私が一肌脱いでやるとしよう。

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2:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:54:16.64 ID:opkaBdCO0
まほ「さて、部屋についたわけだが……エリカ。起きてるか?」

 扉をノックする。返事はない。

まほ「本格的に寝坊か……? ふふっ、隊長である私の声にも反応しないほどぐっすりとは、可愛いところもあるんだな」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:54:44.09 ID:opkaBdCO0
まほ「おかしい。何故ワニがエリカの部屋に」

 おまけにアホみたいにでかい。確実に5m以上はあったぞ。

 そういえばナイルワニは海水に耐性があり、海中で暮らす個体もいるという。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:55:23.61 ID:opkaBdCO0
ワニ「グォオオオオオオ!」

 駄目だった。やはり所詮は畜生か。

まほ「くっ、エリカ……! 私に力を貸してくれ!」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:56:22.36 ID:opkaBdCO0
まほ「やっぱりそうか……はっ、待てよ! ということは、お前……」

ワニ「……」

まほ「全裸じゃないか!? 年頃の娘がはしたない!」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:57:03.17 ID:opkaBdCO0
まほ「しかし、どうしてワニなんかに?」

ワニ「グォ……」

まほ「それは……私にも責任があるな。確かにお前には憎まれ役を任せてしまっていた。大変だったと思う」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:57:44.89 ID:opkaBdCO0
 くそっ、エリカだからと思って油断していた! 奴はいまワニなのだ。猛獣なのだ。腕力では確実にこちらを上回っている。

 あ。まさかワニに変身したのも、私をパワーで亡き者して隊長の座を奪う為では……?

まほ「させるか、西住流に敗北はない。みほ、私に力を貸してくれ……!」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:59:50.00 ID:opkaBdCO0
まほ「どこまで続いてるんだ……」

 マグライトの灯りを頼りに、私は暗い通路を進んでいた。

 ベッドの下にあった例の穴はどうやら人為的なもののようで、ご丁寧に縄梯子が掛けてあったので降りてきたのだ。
以下略 AAS



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