【デレマス】デレP「宝石になった日」
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15: ◆ANRdHn0Tts[saga]
2018/04/17(火) 08:30:42.91 ID:3cTkaN/s0
「……すみません。てっきり年上なのだと」

「いいんですよ、昔っからよく間違えられていましたから。中学の頃から変わらない上にあの性格なもんだから、高校の時なんかは妹に世話を焼かせるダメ兄呼ばわりされたものです」

 促されて、僕はソファの対面に腰かける。おそらくは秘書かなにかなのだろう、蛍光色のスーツを着た女性が紅茶をテーブルに用意してくれた。
以下略 AAS



16: ◆ANRdHn0Tts[saga]
2018/04/17(火) 08:31:34.63 ID:3cTkaN/s0
「せっかくですから、少し身の上話をさせてください」

「……どうぞ」

 どうせ、結論は何パターンかしかないのだ。いい機会だから、言っておきたいことがいくつかあった。
以下略 AAS



17: ◆ANRdHn0Tts[saga]
2018/04/17(火) 08:32:15.37 ID:3cTkaN/s0
「その後は……正直なところ、僕は姉と疎遠になっていました。実家を出て大学で教職を取り、そのまま今の仕事に就いてようやく、そういえば姉はどうなったのだろう、と思ったくらいですよ……その頃はまさか、まだ夢を追っているなんて思いもしなかった。その後の姉のことは、あなたの方が詳しいでしょうね」

 そこでいったん話を区切り、僕は紅茶を飲み干す。姉さんのプロデューサーは、僕の話を興味深そうに聞き入っていた。やっぱり、姉さん自身の口から姉さんの過去は語られていないのだろう。悪いことをしたかな、とも思うけれど、これはたぶん、僕が語らなければいけない話だ。

「公務員なんてつまらない仕事、なんて人もいますけどね。別に、機械のように無感情に仕事してるわけじゃあないんです。変わらない日常って言ったって、毎日何かしらの変化はある。それに」
以下略 AAS



18: ◆ANRdHn0Tts[saga]
2018/04/17(火) 08:33:01.79 ID:3cTkaN/s0
 ああ、きっと。きっと目の前の彼が、姉さんがあの時固まった理由なのだろう。
 確証もないただの予感ではあったけれど。おそらく確かなのだろうと僕は考えていた。

「なら、僕の腹は決まっています」

以下略 AAS



19: ◆ANRdHn0Tts[saga]
2018/04/17(火) 08:34:42.78 ID:3cTkaN/s0
 そうして今日も、僕は教壇に立つ。
 事務所での会談から数日後、姉さんによる記者会見が行われた。
 アレは、同じように地球に来ていた兄である。熱愛報道は事実無根である。
 それが会見の要旨であり、実際に「ウサミンの兄」も会見には同席した。
 翌日昼のワイドショーではその男性の顔にはモザイクがかけられ、声も加工されていたけれど……まあ、見る人が見れば、すぐに僕だとわかるだろう。
以下略 AAS



20: ◆ANRdHn0Tts[saga]
2018/04/17(火) 08:35:40.61 ID:3cTkaN/s0
以上です
よろしければ安部菜々に投票お願いします


21:名無しNIPPER[sage]
2018/04/17(火) 13:07:47.67 ID:m/pAyfxFo
奈緒の話かと思ったらw


22:名無しNIPPER[sage]
2018/04/17(火) 16:24:01.65 ID:Qedo6whH0
同じ千葉県出身の奈緒は大変だなあ


23:名無しNIPPER[sage]
2018/04/19(木) 02:14:14.56 ID:rW2Nbdjko
乙乙
いいSSだ


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