291:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:16:06.94 ID:UnTjGLwD0
日記は一つ一つは短いものの、春香らしさが伝わってくる。
『きょうは、ケイちゃんのおうちであそびました』
292:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:16:38.24 ID:UnTjGLwD0
そんな気分でページをめくっていると。
ある時を境に、様相に変化が出始めていた。
293:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:18:25.89 ID:UnTjGLwD0
日記の最初の方にあった、ある言葉。
小学2年生の時の日記に、将来の夢が書かれていた。
294:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:19:37.55 ID:UnTjGLwD0
そのエネルギーが、遊園地の事件を境に弱まっていく。
『最近、すぐに眠くなってしまいます』
295:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:22:14.44 ID:UnTjGLwD0
諦める、とは一言も書かれていない。
しかし、その心は明白だった。
296:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:23:38.04 ID:UnTjGLwD0
「っ……」
小さい春香にとって、どれだけ辛かったことだろう。
297:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:24:50.09 ID:UnTjGLwD0
そしてとうとう、あの日が訪れた。
合唱コンクール当日の日記。
298:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:25:55.39 ID:UnTjGLwD0
春香は前へ進み続けた。
病と闘いつつ、努力を重ねる日々。
299:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:26:24.75 ID:UnTjGLwD0
『あの子の名前を、お兄さんが教えてくれました』
その日記の部分だけ、大きな字で書かれていた。
300:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:27:14.05 ID:UnTjGLwD0
それからしばらく読み進め、時が高校へと移り、しばらくした頃。
「……そう、この頃、だったのね」
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