千早「賽は、投げられた」
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296:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:23:38.04 ID:UnTjGLwD0

「っ……」


小さい春香にとって、どれだけ辛かったことだろう。

思うだけで、胸が締め付けられる。


そう思いながらページをめくると、やけに筆圧の強い、力のこもった字を見つけた。


『合唱コンクールに出ることになりました! 本番に向けて頑張ります!』


「あ……」


それは、中学生の頃の記述。

そして、私にとっても思い出深いあの頃。


『音を外しちゃいました……練習しないと』

『ケイちゃんがお見舞いがてら、自主練に付き合ってくれました』

『久しぶりに学校で合唱! 上手くなったって褒められました。良かったぁ……』


相変わらず、病は春香を苦しめる。

それでも、久しぶりに大好きな歌に取り組む春香の日々は、活き活きとしていた。


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