269:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:45:16.21 ID:m2Fax+Wi0
私は底なし沼に足を取られ、無様にもがいている。
考えても考えても、納得のいく答えが見つからない。
指切りをした小指が、じんじんと熱くなる。
強い既視感を感じながら、私は二人の後姿を見送った。
前にも、同じように指切りをした気がする。
あの時は、どんな約束だっただろうか。
誰と交わした約束だったか。
それを考えるたび、小指がずきりと痛む。
そこにいるのは、誰?
うねりはますます激しくなる。
何本ものうねりが濁流となり、私の心を巻き込んでいく。
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