268:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:44:41.82 ID:m2Fax+Wi0
再び思考の渦に呑み込まれそうになっていた時、双海さんが私の手を取った。
「ねね、千早お姉ちゃんって今仕事してないから、ニート状態っしょ?」
「ふ、双海真美! そのような言い方は……」
「事実ですから構いません。それがどうかしたかしら」
「じゃ、今度遊園地に遊びに行こうよ!」
前なら行っても良かった。
でも今は毎日、春香に会いに行かなければならない。
「ゆーびきーりげーんまーん」
断ろうと思っていたら、いつの間にか私の小指に双海さんの小指が絡められていた。
「うーそつーいたーらはーりせーんぼーんのーますっ! お姫ちんが証人ね!」
「ふふっ、確かに見届けました」
「いや、あの……」
私の言葉を待たず、双海さんは笑いながら逃げてしまった。
四条さんも、私を見てにっこりと笑ってから追いかけていった。
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