267:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:43:50.71 ID:m2Fax+Wi0
「ねぇ、千早お姉ちゃん。心配することって悪いことかな? 真美達、迷惑じゃない?」
心配することそれ自体は、別に悪いことではないだろう。
「迷惑ではないわ」
「……良かったぁ」
双海さんは肩の荷が下りたように、安堵の笑みを浮かべた。
四条さんも目を細め、喜ぶ双海さんの頭を撫でた。
「皆も悩んでいたのですよ。自分達の心配が、千早の迷惑になっているのではないか、と」
「やよいっち達に、何で自分の心配するんだーとか聞いたらしいじゃん」
迷惑などではない。
ただ単に不思議だっただけだ。
誰も彼も、何を考えているのか分からない。
不透明感が捻じれ合って渦を作る。
考えれば考えるほど、泥沼に嵌っていく気分だった。
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