千早「賽は、投げられた」
1- 20
270:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:45:55.48 ID:m2Fax+Wi0

病室に着いても、私の心は波立ったままだった。


「ねぇ、春香……」


返事はない。


「私、何か間違っているのかしら」


春香の手のひらは、夢の中と同じように暖かい。

でもその目は開かず、私の質問には答えてくれない。


「ねぇ、春香……」


返事がないと分かっていても、声をかけずにはいられなかった。


「みんながね、私のことを気にかけてくれるの」

「迷惑をかけても」

「距離を置いても」

「千早、千早ちゃん、千早さん、千早お姉ちゃん」

「みんながね、私の名前を呼ぶの」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
640Res/352.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice