271:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 11:46:29.40 ID:m2Fax+Wi0
私の中は、空っぽになったものだと思っていた。
私の心は、あの事務所から離れたものだと思っていた。
思おうとしていた。
「でも、ずっと頭の中で反響しているの」
双海さんが泣きじゃくる声が。
萩原さんに叩かれた痛みが。
星井さんの刺すような視線が。
「お願い、春香……教えて……」
もう、誰にも迷惑をかけたくない。
誰も不幸に巻き込みたくない。
「私、どうしたらいいの……?」
何度私が問いかけても。
春香は答えてくれなかった。
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