【ミリマス】偶然の出会い、懐かしい調べ、それとレトロなゲームハード
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20
1
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga sage]
2018/03/27(火) 01:46:42.92 ID:L6wHZ/kd0
春の訪れを感じさせる日差しの中、広場を吹き抜ける風は最上静香の髪を無邪気にさらって流して行く。
右を向いても左を向いても賑々しい人々の声が満たす空間。
今、静香の手には我らが765劇場の長とも言うべき人物より授けられたお金の入ったがま口が。
「それで今日は、どういった物を探せばいいのかしら?」
そうして、現在財布の紐を握っている静香に問いかけたのは桜守歌織その人である。
彼女はこの場所に来るのが初めてだ。「ドコだ?」と問われれば答えよう。
いわゆるここは蚤の市、人々が思い思いに商品を持ち寄り販売している自由市場(フリーマーケット)の会場だ。
SSWiki :
ss.vip2ch.com
2
:
◆Xz5sQ/W/66
[sage]
2018/03/27(火) 01:48:47.61 ID:L6wHZ/kd0
静香は並んで歩く歌織に視線をやりながら。
「そうですね。プロデューサーからは次回の公演で使用できそうな小道具を――
具体的には古い洋館に置いてそうな、アンティークな装飾品を探して来て欲しいと言われています」
以下略
AAS
3
:
◆Xz5sQ/W/66
[sage]
2018/03/27(火) 01:49:51.45 ID:L6wHZ/kd0
静香が質問に答えると、今度は歌織とは反対の側を歩いていた望月杏奈がこう続けた。
「……ロコがね、作る時も……あるよ? でも、たいてい……ヘンなのができる」
以下略
AAS
4
:
◆Xz5sQ/W/66
[sage]
2018/03/27(火) 01:51:23.34 ID:L6wHZ/kd0
「ん……個性、大事だね」
「分かったならいいの」
以下略
AAS
5
:
◆Xz5sQ/W/66
[sage]
2018/03/27(火) 01:53:10.48 ID:L6wHZ/kd0
だがそれでも、この会場に出店している半分も回り切ってはいない。
歌織が胸元の汗をハンカチで拭い、ふぅっと一息ついて口を開く。
以下略
AAS
6
:
◆Xz5sQ/W/66
[sage]
2018/03/27(火) 01:56:01.14 ID:L6wHZ/kd0
言って、杏奈はちょこんと小首を傾げて見せた。
その仕草はとても可愛らしく、思わず胸ときめいた歌織が言う。
「大丈夫。二人のお金は私が出すから、大人の私に払わせて!」
以下略
AAS
7
:
◆Xz5sQ/W/66
[sage]
2018/03/27(火) 01:56:47.24 ID:L6wHZ/kd0
とりあえず眠いのでここまで。
8
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2018/03/27(火) 19:23:49.72 ID:vftKukhh0
さて、ここで唐突だが静香たち劇場アイドルの間で定められているとある戒律を紹介しよう。
俗に「奢ったもん勝ち」と呼ばれるルールである。
以下略
AAS
9
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2018/03/27(火) 19:24:43.01 ID:vftKukhh0
もちろん、この時に支払われたジュース代は後々利子と一緒になって返って来る。
先の桃子の例えで言うならば、焼きたてのホットケーキがお礼として彼女に贈られたり、素敵なシールセットが渡されたり。
以下略
AAS
10
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2018/03/27(火) 19:26:34.63 ID:vftKukhh0
「それで歌織さんは?」
「私!? 私は、えぇっと――」
以下略
AAS
11
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2018/03/27(火) 19:27:44.09 ID:vftKukhh0
「まさか、そんな、無謀すぎる!」と静香の頬に汗が伝う。なぜなら彼女は知っていた。
かつて劇場の怖いもの知らずたちが集って行われた自動販売機チキンレース。
以下略
AAS
12
:
名無しNIPPER
[sage]
2018/03/27(火) 20:04:58.31 ID:XUhLH/t9O
炭酸コーヒーって実在したっけ?
13
:
名無しNIPPER
[sage]
2018/03/27(火) 20:17:19.47 ID:R4cuFED5o
あるよ
ノーアルコールビールが一番近い飲み物かなぁ
だけど、コーヒーだと思って飲んだら吐く事請け合い
14
:
名無しNIPPER
[sage]
2018/03/27(火) 20:20:54.62 ID:+hncCKuo0
コンビニで値引きされてたのを買って飲んだな
全部飲むのを諦めたのはアレが初めてだった
15
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2018/03/27(火) 21:10:27.79 ID:vftKukhh0
===
それからしばらく。
一向が飲み物休憩を終わらせて次なるお店を探しに行こうと
以下略
AAS
16
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2018/03/27(火) 21:12:18.63 ID:vftKukhh0
「ねえ歌織さん。……杏奈、少しだけ……覗いて来ても、いい?」
その後の杏奈の行動は素早かった。
おまけに鋭くこの場の状況も読んでいた。
以下略
AAS
17
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2018/03/27(火) 21:14:03.60 ID:vftKukhh0
――全く今日はなんて厄日。
市場の中を歩きながら、静香は歳に似合わない大きなため息を一つつく。
以下略
AAS
18
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2018/03/27(火) 21:15:09.28 ID:vftKukhh0
「おやおやおや? それってつまりもがみんは、普段から茜ちゃんのことを年上扱いしてないワケ?」
「分かる! 私だって茜ちゃんを年上扱いはできないかな〜」
以下略
AAS
19
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2018/03/27(火) 21:15:45.94 ID:vftKukhh0
すると歌織はたちまち顔をほころばせて。
「ええ勿論! それなら私にも自信があるわ!」
以下略
AAS
20
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2018/03/27(火) 22:29:49.92 ID:vftKukhh0
===
「ん……そろそろ」――時間になる。
杏奈が視線を上げた時、広場の時計はちょうど三人が別れてからきっかり三十分後の時刻を指し示した。
以下略
AAS
21
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2018/03/27(火) 22:31:00.80 ID:vftKukhh0
杏奈が二人に尋ねると、今度は歌織が嬉しそうに抱えていた袋をベンチに置く。
「ふふっ、実は私も懐かしい物を見つけたわ」
以下略
AAS
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