1:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/19(月) 23:58:31.87 ID:IBiS+bJA0
「博士、少し聞きたいことが」
「なんですか、助手」
「実は昨日、かばんの作ったカレーを食べたのです」
「か、かばんのカレーを食べたのですか!? 一人だけずるいですよ、助手!!」がたっ
「最後まで聞いてください、博士。確かに私はカレーを食べていました。ですが、気づいた時には、普段寝ているベッドの上にいたのです」
「…………?? 助手が何を言っているのか、全然分からないのです……」
「夢ですよ」
「夢?」
「後で調べてみたら、図書館の本に書いてあったのです。ヒトは寝ている間に、脳が頭の中を整理します。その時に見る映像を『夢』と呼ぶのだそうです」
「そ、それなら知っているのです! まったく、分かりにくく言わないでほしいのですよ!」ぷんすこ
(かわいい……)
「なんなのですか、その目は!」
「いえ……すみません、博士。今まで見た覚えがほとんどなかったので、つい珍しくて話したのです」
「それは仕方がないのです。夢は見ても忘れることが多いのですよ」
「……ですから、次からはカレーの夢を見た時は教えるのですよ! 博士にも食べさせろです!」
「ど、どうやって食べるつもりですか………………それより、私がその夢を覚えていたのはなぜでしょうか?」
「それはきっと、かばんのカレーのおかげなのです」
「カレー?」
「おそらく、自分の好きなものが出てきたから、強く記憶に残ったのです」
「なるほど…………ということは、逆の場合もあるのですか?」
「ありますよ。嫌いなものの出る夢も、記憶に残りやすいのです。例えば……」
「過去の思い出したくない出来事が夢に出てくることもあるそうですよ」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 00:02:43.34 ID:PoruoH2d0
大切なもの。
離したくないもの。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 00:07:03.54 ID:PoruoH2d0
地響きのような音。辺り一面の真っ暗闇。
何も見えないのに、「何かがいる」と野生の本能が感じ取る。
4:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 00:10:06.22 ID:PoruoH2d0
「!!」がばっ
5:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 00:11:34.05 ID:PoruoH2d0
「ここは……?」
6:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 00:15:18.84 ID:PoruoH2d0
その瞬間、恐怖の感情は消え失せ、逆に怒りが沸騰するように湧き出した。
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