5:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 00:11:34.05 ID:PoruoH2d0
「ここは……?」
場所はおそらく、真っ暗な森の中。
目の前に立っているのは、また、巨大なセルリアン。
ただ、前の夢と違い、こちらの様子に気づいていない上、足が問題なく動く。
それなら早く逃げた方がいいと、私はセルリアンに気づかれないよう、ゆっくりと後退していく。
けど……何だろう? 何か違和感を感じる。
セルリアンの様子が以前とは違うような――
どさっ
「えっ……」
その時、セルリアンの体から何かが落ちてくるのが見えた。
見覚えのあるシルエットに、思わず背筋が凍りつく。
かばんちゃんの、かばんだ。
「かばん…………ちゃん…………?」
見たくもない、目を背けたくなる光景があると分かっていても、私はゆっくり、ゆっくりと視線を上へ動かしていく。
セルリアンの真っ黒い体の中に、かばんちゃんは一人、ぷかぷかと浮かんでいた。
131Res/157.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20