森久保乃々「さよなら、森久保」
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43:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 20:36:18.60 ID:QxgIwWOp0

 肝心のレッスンは、幸いにも私の担当となったトレーナーさんが裏表もなく、
 天使のように優しい人だったので、気が楽でした。

 トレーナーさんが難しいステップを踏んで、それを見た森久保が、
以下略 AAS



44:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 20:38:06.20 ID:QxgIwWOp0

 しかしそれは、個人として見た場合のみでした。
 
 月に何回か合同練習といって、他のアイドルたちと一緒に練習をする機会があったのですが、
 隣で踊るアイドルとの距離感、タイミングというものが
以下略 AAS



45:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 20:40:12.02 ID:QxgIwWOp0
「色々考えた結果、グループデビューではなく、ソロでデビューさせることにしたぞ!森久保ォ!」
 
 会議室でプロデューサーさんは私にそう告げました。
 
 出会った頃は乃々ちゃん呼びだったプロデューサーさんも、
以下略 AAS



46:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 20:41:33.03 ID:QxgIwWOp0
「あの……デビューしないという手はないんでしょうか? 
 森久保はデビューしたいなんて一言も言ってないんですけど……」

「デビューしないアイドルなんて見たことあるか?」
「ないですけど……」
以下略 AAS



47:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 20:52:04.25 ID:QxgIwWOp0
「ほら、覗いてみろ」

 プロデューサーさんが机の下を指さすので、私はおばけか猫でもいるのかと、恐る恐る机の下を覗き込みました。
 そこには銀髪の、私と同年代くらいの女の子がいました。

以下略 AAS



48:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 20:53:36.34 ID:QxgIwWOp0

 私はこのとき人生で初めて、親近感のような感情を覚えました。
 輝子さんが内気だったから親近感を覚えたというわけではありません。

 私の短い人生にも何人か内気な人は登場してきましたが、
以下略 AAS



49:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 20:54:34.69 ID:QxgIwWOp0
「わかりました」

 と私は答え、輝子さんの観察を続けました。輝子さんは、

「撮影か、嫌だな……」
以下略 AAS



50:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 21:29:04.39 ID:QxgIwWOp0

 向かった先は、以前、私が写真をとった場所と同じようなつくりのスタジオでした。プロデューサーさんが元気よく、

「今日はよろしくお願いします」

以下略 AAS



51:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:06:53.61 ID:QxgIwWOp0

「ううう、そんな風に……光を当てられると……私……怖いから……」

 輝子さんが目を細め、うめきました。
 光が怖いと言っていますが、
以下略 AAS



52:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:10:50.92 ID:QxgIwWOp0

「大丈夫だ。もうすぐだから」
 
 何のことかさっぱりわからず、
 私は、仲間を助けたくても助けられないサバンナの小動物のような惨めさを覚えながら、
以下略 AAS



53:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:13:18.37 ID:QxgIwWOp0
 
 私は、なんてこの人は残酷な人なのだと思いながらも、おずおずと輝子さんに視線を戻しました。
 
 すると、細くなっていた輝子さんの目は次第に大きく見開いていき、真っ黒だった瞳は色が抜けていきました。
 そして、瞳の色が黒からグレーへと完全に変化したとき、輝子さんは変身しました。
以下略 AAS



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