48: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:37:17.37 ID:VWwRAsjo0
「ぽこっ!(美嘉ちゃん、あそこ!)」
「うん、行くよ!」
急降下姿勢。だ、大丈夫なんでしょうかこれ!?
49: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:38:12.09 ID:VWwRAsjo0
あちこちで強くなった竜巻はもはや森すら破壊して、枝と言わず葉と言わず空にぶちまけています。
ひらひら舞う木々の残骸が宙で月を受けて、それらはまるで夜光虫のような光の靄を闇に投じていました。
50: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:38:40.38 ID:VWwRAsjo0
鳥居をくぐった先には、意外なほど普通な家が一軒。
年季の入った立派な木造平屋と、門前に『鷹富士』の表札。
一目でわかりました。
ここが、茄子さんのおうちなんだ。
51: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:39:23.31 ID:VWwRAsjo0
「茄子さん、茄子さん。大丈夫?」
「けほっ、こほっ……。え……?」
52: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:40:48.05 ID:VWwRAsjo0
形のいい口元に、綻ぶような笑みが浮かんで。
ほんのり頬に朱を差して、茄子さんはしみじみと呟きます。
53: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:41:30.03 ID:VWwRAsjo0
ありがとう、という言葉が聞こえた気がしました。
ゆったりとした風と柔らかな光に包まれて、私達の意識は遠くなっていきます。
54: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:42:12.50 ID:VWwRAsjo0
―― 2018年 1月某日 事務所
P「では改めて……あけまして」
55: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:43:11.13 ID:VWwRAsjo0
茄子「どうかなさいましたか?」
P「あれ? いや……なんかこういうこと、前にもあったような?」
56: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:44:00.22 ID:VWwRAsjo0
その後の茄子さんは、しばしの休暇を思いっきり楽しんだ。
楓さんと飲みに行ったり。
美嘉や美穂、周子や紗枝、蘭子を連れて初詣に行ったり。
57: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:45:30.53 ID:VWwRAsjo0
―― アイドル女子寮
美穂「ごめんね美嘉ちゃん。急に呼び出しちゃって……」
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