12:名無しNIPPER[saga]
2018/01/07(日) 21:36:52.84 ID:yFLsf5WwO
ちょっとお客さんが
13:名無しNIPPER[sage]
2018/01/08(月) 14:58:44.86 ID:mCn0tAfX0
はやく
14:名無しNIPPER[saga]
2018/01/08(月) 20:17:28.94 ID:2JCfL+jf0
「あの子らしいですね」
「うん。だけどみほはもういない。だからもう随分とスイッチはオフのままだよ」
「そうですか」
「スイッチはね、このあたりにある」
15:名無しNIPPER[saga]
2018/01/08(月) 20:18:17.63 ID:2JCfL+jf0
「え、あ」
少し、遅れて、ようやく気づく。隊長はおどけている。こういう時、後輩は先輩のおふざけに付き合うのが礼儀だ。まして隊長は、誰もかれもにふざけたりはしないのだから。
16:名無しNIPPER[saga]
2018/01/08(月) 20:19:11.44 ID:2JCfL+jf0
間違えただろうか、と心配になる。でもそうではなかった。
「ダイヤル式だ」
「……あぁ、すみません」
17:名無しNIPPER[saga]
2018/01/08(月) 20:19:45.06 ID:2JCfL+jf0
「え、えぇ?」
さすがに、たじろぐ。もっと激しくしろという事なのだろうか。いいのだおるか。
だけど隊長の声はあくまでも楽しそう。ということは、力を込めても失礼にはあたらない。むしろこのまま何もしないほうが失礼なのかもしれない。
18:名無しNIPPER[saga]
2018/01/08(月) 20:20:20.07 ID:2JCfL+jf0
「ん……」
と隊長がかすかに喉を慣らす。その艶やかな音に手ごたえを感じた。
19:名無しNIPPER[saga]
2018/01/08(月) 20:21:11.22 ID:2JCfL+jf0
『ぽ へ』といのは少し遠いかもしれない。『に へ』というか『ふにゃぁ』というか、とにかく、これまでに見せたことのない類のだらしない笑い方だった。
まるで、そうだ……みほ?
「……っ」
20:名無しNIPPER[saga]
2018/01/08(月) 20:21:47.61 ID:2JCfL+jf0
「ドイツから帰ったら、また一緒に戦車道をしよう」
「あ、はい、もちろん……よろしくお願いします」
ウン、と隊長は満足気に微笑み、じゃあ、と軽やか手を降って、再び歩き始めた。
21:名無しNIPPER[saga]
2018/01/08(月) 20:22:43.78 ID:2JCfL+jf0
————————。
隊長がドイツに出発する日。
22:名無しNIPPER[saga]
2018/01/08(月) 20:23:49.12 ID:2JCfL+jf0
さぁ搭乗ゲートへ向かおうか、という頃になって、隊長が急にそう言いだした。
慌てる。
「え、え、何か大事なものですか」
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