15:名無しNIPPER[saga]
2018/01/08(月) 20:18:17.63 ID:2JCfL+jf0
「え、あ」
少し、遅れて、ようやく気づく。隊長はおどけている。こういう時、後輩は先輩のおふざけに付き合うのが礼儀だ。まして隊長は、誰もかれもにふざけたりはしないのだから。
「この当たりですか。えと、じゃあ、押しますね」
「ん?」
さっと、人差し指で隊長の産毛に触れる。失礼にならないよう「お付き合い」程度の圧力で隊長の首すじを押す。産毛はおもったよりも柔らかくなく、むしろ生えかけの髪の毛の、サギサギとしたような感触が伝わってくる。かすかに暖かい。 スイッチなどはどうでもよかったけれど、隊長の産毛に触れられたことには、多少の喜びがあった。
「エリカ、そうじゃない」
「へ」
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