20:名無しNIPPER[saga]
2018/01/08(月) 20:21:47.61 ID:2JCfL+jf0
「ドイツから帰ったら、また一緒に戦車道をしよう」
「あ、はい、もちろん……よろしくお願いします」
ウン、と隊長は満足気に微笑み、じゃあ、と軽やか手を降って、再び歩き始めた。
遠ざかっていくその背中を、たたずんだまま見送る。隊長が『じゃあ』と言ったのだから、会話はここまで。
「……ふー」
と息を吐いた後、チラリチラリと周囲を伺う。今のやり取りを、誰かに見られていただろうか。見られていたとしたら、なんだか嫌だ。が、結局、中庭にいる大勢の生徒たちは、みな、友人達のおしゃべりに夢中で、こちらのことなど気にしていないようだった。
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