146: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/10(水) 13:15:29.15 ID:29K6rrFw0
>>143
ありがとうございます
公開するとなれば、たぶん一番最初は渋になるかと思います
>>144
147: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/10(水) 22:11:07.48 ID:29K6rrFw0
【まほ(前)】
スタバでの軽食を終え、少々の休憩。
こういう休憩の時間に目安というものはあるのだろうか。店側から見れば『食ったら帰れ』というのが普通だと思うが、見回してみると意外に勉強や読書などに耽っている客が多い。
148: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/10(水) 22:12:51.32 ID:29K6rrFw0
「まあ、気持ちは分かるけど」
ちょっと済ませちゃいたい作業があるからそれだけここでやらせてくれよと、千代美は鞄を漁り始めた。
彼女が鞄からぬっと取り出した物を見て、若干たじろぐ。
149: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/10(水) 22:14:02.30 ID:29K6rrFw0
「まほに買ってもらったブックカバー、早速掛けようと思ってさ」
言って、作業に取り掛かる。
成程、これは確かにフリーサイズじゃないと包めない物だ。
150: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/10(水) 22:15:40.32 ID:29K6rrFw0
fsm.vip2ch.com
参考
151: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/10(水) 22:16:38.04 ID:29K6rrFw0
「はい完成」
「うーん、凄い」
カバーも凄いが、千代美の手際も面白かった。そうか、私は読書をする千代美の事をほとんど知らないのかと気が付いた。
152: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/10(水) 22:18:49.00 ID:29K6rrFw0
「あいあいあーい」
そうかそうか、よろしくな。
153: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/10(水) 22:20:09.11 ID:29K6rrFw0
案の定、赤ん坊は手にした本を弄繰り始める。無論、読書などという概念はまだ形成されておらず、ただ紙の束で遊んでいるというだけだ。
当然、頁はくちゃくちゃになるが、千代美はそれを怒るでもなく、これはこうするんだぞーなどと言いながら、赤ん坊に頁の繰り方を教えている。
赤ん坊も、不思議に大人しく千代美の真似をして、頁を繰るようになった。
154: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/10(水) 22:22:18.87 ID:29K6rrFw0
「紗利奈、こんな所に居たの」
「あーい」
母親らしき女性が済みません、と頭を下げながら近寄ってくる。驚いたことに同世代か、年下かと思うほどの若い女性だった。
155: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/10(水) 22:23:42.75 ID:29K6rrFw0
そうだ。
我々はもう大学を出た。
年下の女性が赤ん坊を抱えていても、何らおかしな歳ではないのだ。
156: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/10(水) 22:36:00.94 ID:29K6rrFw0
【まほ(後)】
千代美は、仕方ないなといった風にため息をついて、静かに話し始めた。
またお化けの話になっちゃうんだけどさ、と前置きをする。
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