153: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/10(水) 22:20:09.11 ID:29K6rrFw0
案の定、赤ん坊は手にした本を弄繰り始める。無論、読書などという概念はまだ形成されておらず、ただ紙の束で遊んでいるというだけだ。
当然、頁はくちゃくちゃになるが、千代美はそれを怒るでもなく、これはこうするんだぞーなどと言いながら、赤ん坊に頁の繰り方を教えている。
赤ん坊も、不思議に大人しく千代美の真似をして、頁を繰るようになった。
成程な。あの本に付いた折り目を見るたび、千代美は今日の事を思い出すのだろう。良い趣味をしている。
しかしその、なんだ。
絵になるなあ。
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