78: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/12(金) 00:34:18.90 ID:zkSUgY8K0
────落下物の側面、拉げ穴だらけになった扉に【日ノ出テレビ】の文字を見つけ、それが深海棲艦機に撃墜された報道ヘリだと気づいたときには、僕にはもう時間は残されていなかった。
(; ω )「うあっ………」
バチバチととんでいた火花が燃料にでも引火したのか、機体が一際大きなオレンジ色の炎を吹き出した後に爆散する。幸い3m程の距離があったため巻き込まれて木っ端微塵になることは避けられたが、爆風に吹き飛ばされた僕の身体は5メートルほど後ろで花壇に叩きつけられた。
79: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/12(金) 00:59:23.38 ID:zkSUgY8K0
《ご覧いただけますでしょうか!?これは【テレビ日ノ出】の独占スクープ映像です!大洗女子学園の至る所が炎上し、甲板上に………おい、なんか上がってくるぞ!回避しろ、回h》
80: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/12(金) 01:02:58.61 ID:zkSUgY8K0
ここまで二日ぐらいで来たかったのに2週間って………明日から改めて加速できるようガンバリマス。
本日はひとまずここまでです
81:名無しNIPPER[sage]
2018/01/12(金) 10:44:34.08 ID:XjXQebbA0
おつおつ
主役補正(丸腰の一般男性・女子高生)じゃ為す術無いとは言え、先生も頑張ってたが…
82: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/12(金) 15:01:53.39 ID:zkSUgY8K0
83: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/12(金) 15:07:00.76 ID:zkSUgY8K0
南は自身の能力を過不足無くある程度正確に推し量った上で、今の情勢で日本をとりまとめられる人間は自分しかないと結論づける。
彡(゚)(゚)(強いて言うなら茂名の爺さんやが、あの人は貫禄が不足しとるから野党がうざったくなる。他の有象無象は概ね空中分解待ったなし)
南が深海棲艦の出現前より自衛隊関連法案の整備に取りかかっていたとき、彼の改革に反対する(自称)平和主義者からよくぶつけられた質問がある。
84: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/12(金) 15:32:43.40 ID:zkSUgY8K0
彡(゚)(゚)(戦国時代とか中世ヨーロッパから脳の進化が止まったのかな?)
或いは映画【インディペンデンス・デイ】のトーマス=J=ホイットモア大統領でも意識したか。いずれにせよ、“日本側が宣戦布告する”と決め付け、“日本への宣戦布告は有り得ない”と思い込んでいる人間の的外れな指摘であることは変わらない。
日本が“有事”をふっかけられた際の備えには手を抜かない、一方で“有事”を着地させられる力がある人間は、出しゃばらずに安全な場所で自分の義務を着実に果たす────それが日本と、その国に住まう人々の生活を護るために最も適した形として現状南が辿り着いた考え方だ。
85: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/12(金) 16:56:50.56 ID:86iPh8W7O
………だが今起きている事態は、南の、否、日本全体の対処能力をさえ既に超えつつある。
「大洗女子学園、甲板上に報道局の回転翼機が墜落!火災も発生!」
「何故飛行制限がかかって……っ!過ぎたことは仕方ない、報道各局に大洗港付近全域での飛行禁止令を通達しろ!許されるギリギリのラインまで締め上げて構わない!」
86: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/01/12(金) 18:03:48.68 ID:86iPh8W7O
「首相……」
呼びかけらた声に反応し、眼を開き顔を上げる。すぐ横に、いつの間にか一人の男が直立不動で佇んでいた。
彡(゚)(゚)「………お前さんの接近に気づけんとはボケすぎやな、ワイも」
87: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/12(金) 18:39:08.25 ID:fHC45+5tO
いよいよ声を荒げる王嶋だったが、南の顔つきを見て諦めたように一度ため息をついた。
(☆...●)「………まぁ、首相も連日連夜の外交や党内調整、【艦娘自己自衛権】関連の詰めで出突っ張りだったところにこの事態です。気を抜きたいのは解りますが、せめて“いじり”はもう少しマイルドにしていただけるとありがたい」
彡(゚)(゚)「善処するわ」
88: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/12(金) 18:56:05.92 ID:fHC45+5tO
王嶋は長い付き合いの中で南が何を考えているか察したが、特に何も言わず話を続ける。
話の脱線は望ましくなかったし、正直王嶋自身南の考えには諸手を挙げて賛成だったため口を挟む必要が無い。
(☆...●)「学園艦内は艦橋保安室から各駐在所まで悉く沈黙、あらゆる方面から様々な手段で通信を試みたがきこえてくるのは波の音だけ………ロマンチックだね、貝殻を耳に当てていた無邪気な子供時代を思い出すよ」
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