エンド・オブ・オオアライのようです
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88: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/01/12(金) 18:56:05.92 ID:fHC45+5tO
王嶋は長い付き合いの中で南が何を考えているか察したが、特に何も言わず話を続ける。

話の脱線は望ましくなかったし、正直王嶋自身南の考えには諸手を挙げて賛成だったため口を挟む必要が無い。

(☆...●)「学園艦内は艦橋保安室から各駐在所まで悉く沈黙、あらゆる方面から様々な手段で通信を試みたがきこえてくるのは波の音だけ………ロマンチックだね、貝殻を耳に当てていた無邪気な子供時代を思い出すよ」

彡(゚)(゚)「お前に子供時代なんかあったんか………無論、“暴徒”に関する続報も無しって事やな?」

(☆...●)「あったに決まってるだろ俺はいったい何なんだよ……無しだ。学園艦後部の商業区4箇所で大火災が発生している点、最初の【駆逐ナ級】が出現する前から火災に関して陸の住民より通報が入っている点から考えてここら辺が中心地だとは思うが推測の域を出んな。

なお、商業区の火災は現在も延焼中………俺たちの方で確認できたのは以上だ」

王嶋の言葉を受け、南の眉間に再び皺が刻まれる。なるほど、“進捗無し”は比喩皆無の正直な報告か。

彡;(-)(-)「で、ナ級が出たということはかなり高い確率で【寄生体】が暴動に関わっている、と……頭痛いわ」

(☆...●)「………あのビデオ映像の光景が日本で、しかも学園艦の上で起きることになるとはね。夢のようだよ全く。勿論悪夢という意味でな」

元帥の王嶋を初め横須賀鎮守府の首脳部には“海軍”に関する情報は相当深いところまで共有されており、勿論【ムルマンスクの戦い】に関する真相も彼は知っている。

戦闘の記録映像を見せられた時のことを思い出し、王嶋の表情が露骨に歪んだ。


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