1: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/18(月) 23:20:00.96 ID:YUfqXVrM0
※ 独自設定が多々あります。
===
少女は部屋に飛び込むなり。
「PさんPさん!」
「なんだ、百合子か、おはようさん」
「はい、おはようさんです」
と、朝の挨拶を男と交わし。
「早速ですけど、髪型、変じゃないですか? 寝癖とかついていませんか?」
「いや別に……いつもの編み込みが無いぐらいだな」
「そりゃそうです。今から編み込むんですから」
と、彼の真横に陣取った。
「百合子、近い」
「近くないです」
「あとな、百合子、これはなんだ?」
男は少女から手渡された一本の紐ゴムを見つめてそう尋ねた。彼女が言う。
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2: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/18(月) 23:22:40.30 ID:YUfqXVrMo
「Pさん、髪紐知らないんですか?」
「まさか」
3: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/18(月) 23:25:16.85 ID:YUfqXVrMo
呆れ果てたように言い捨てるが、それでも男は少女の髪を言われた通りにまとめてやる。
男に頭を任せながら、少女が不貞腐れたように言う。
4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/18(月) 23:27:42.99 ID:YUfqXVrMo
「違う? なら――分かったぞ! 貴様、もしや百合子じゃないな!?」
言って、指をさされた少女が「くくく」と悪魔的に笑い出す。
5: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/18(月) 23:29:27.81 ID:YUfqXVrMo
===
「でな」
「はい」
6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/18(月) 23:31:11.92 ID:YUfqXVrMo
「う、あぁ〜! そんにゃ、そんな、おもきりひてーしなくたゃっへぇ〜!!」
えんえんえんと泣く、泣く、泣く。
7: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/18(月) 23:33:09.48 ID:YUfqXVrMo
「ホントにこいつは……ああもう! 小さい頃から要らん事ばかり覚えおって!」
「要らなくないもん! 大事だもん!」
8: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/18(月) 23:35:49.79 ID:YUfqXVrMo
少女が膝立ちになってにじり寄り、男は離れようとその身を仰け反らす。
「そりゃあ招待状貰ったら寄ってみるよ。親戚の付き合いってモノもあるワケだし……」
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