6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/18(月) 23:31:11.92 ID:YUfqXVrMo
「う、あぁ〜! そんにゃ、そんな、おもきりひてーしなくたゃっへぇ〜!!」
えんえんえんと泣く、泣く、泣く。
「うんめひなのにぃ、やくひょくなのにぃ、Pひゃ、Pにぃ、えぐ、ひっく……!」
対する男はオロオロと。
「な、泣くなよ百合子。悪かった、悪かったって謝るから!」
言ってみるのだが効果は無い。
そのうち少女は両手も下ろし、両肩をいやいや揺する駄々っ子泣きに移行すると。
「けっこんふるっていったのにぃ〜! およめさんにしてくれるっへ言ったのにぃ〜!!」
「いや、でも、それは……。まだお前も小さい頃の話だろ?」
「う〜そ〜つ〜きぃ〜!!」
少女は大粒の涙をぽろぽろぽろとこぼしながら、
テーブルの上に置いておいた分厚い本を手に取った。
そうして対処に困り果てた男の前で彼女はページをパララと捲り。
「せいやくしょも、書いたぁ〜!」
「んなっ!? い、1枚だけじゃなかったのか!?」
「ふぐ、ふぇ……ハンコも、おしたのぉ〜、けっぱんぅ、けっこんぅ!」
挟んであった紙を男に見えるよう取り出すと、増々激しく泣きじゃくる。
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