44: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:28:56.68 ID:Qezuh/qr0
「くんくんくん」
「ふんふんふん〜」
「くんかくんか、はすはす、ふすー」
「はふはふ〜、すぅ〜っ、ふはふぅ」
45: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:29:29.85 ID:Qezuh/qr0
菜帆「空中座敷にいた狸は、私のお爺ちゃんと伯父さん、それから親戚のみんななんです〜」
菜帆「私達家族は市内に暮らしていて、だからそんなに会う機会もなくて〜……」
46: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:30:08.58 ID:Qezuh/qr0
菜帆「今日は、みなさんにちゃんと謝りたくて〜……」
菜帆「私、もう一回ちゃんとお爺ちゃんたちとお話してみます。心から説得すれば、思い直してくれるかもしれませんし〜」
47: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:31:14.58 ID:Qezuh/qr0
P「……ところで、海老原さんの家族はみんな和菓子大好きだってな?」
48: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:31:46.64 ID:Qezuh/qr0
―― ホテル、Pの部屋
プルルルル プルルルル
49: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:32:24.11 ID:Qezuh/qr0
「海老原さん!?」
ぐわっ、とより激しい風に晒される音がして。
何かしらドタバタするような音と気配の後で、落ちたスマホを誰かが拾った。
50: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:32:53.55 ID:Qezuh/qr0
P「…………」ピッピッピッ
P「…………」プルルルッ
51: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:44:02.88 ID:Qezuh/qr0
後編
52: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:47:16.71 ID:Qezuh/qr0
次の日の朝、ホテルに真っ黒い高級車が来た。
迎えに出た俺と周子以外みんなびっくりしていた。フロントの人も、たまたま早起きして居合わせた美穂も。
53: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:47:44.93 ID:Qezuh/qr0
「それと……ごめんな」
「? どうして謝るんですの?」
「桃華はあんまり実家の力を使いたくないんだろ? 状況が状況とはいえ、俺が頼っちゃ示しがつかないよな」
「まあ、何を言い出すかと思えば! そんな水臭いことをおっしゃらないでくださいまし、プロデューサーちゃま」
54: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:48:17.69 ID:Qezuh/qr0
「おっほん! それでは、わたくしはこれで。午後からありすさん達とお茶会の約束がありますのっ」
「ああ、東京に戻ったら改めてちゃんとお礼をするよ」
「本当ですの!? それじゃあいつかおっしゃっていた、らーめんじろう? のお店に連れて行ってくださいまし!」
「う、うん、考えとく…………」
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