48: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:31:46.64 ID:Qezuh/qr0
―― ホテル、Pの部屋
プルルルル プルルルル
「……ん。もしもし、海老原さん? ああ……やっぱりそうか」
『ごめんなさい〜。お役に立てませんで……』
結論から言う。彼女の説得は、無駄に終わってしまったようだ。
考えを改めるばかりか逆上し、より強硬的な姿勢でこちらの妨害を続けるそうだ。
……それはしかし、ある程度は予想できたこと。
大事なのは、その先だ。
「うん。うん。……なるほど。うん、わかった。君はご両親と一緒にいてくれ。これ以上は、たとえ孫でも何をされるかわからない」
『はい〜。あの、本当に大丈夫なんでしょうか〜……?』
「大丈夫大丈夫。君はとにかく自分の――」
受話器の向こう、すぐ近くで風の音。
彼女は外にいるらしいが、今の風は突風にしても強いような……。
『あっ――
お、伯父さん〜っ!?』
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