ルビィ「終わった、その後」
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2: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/10(日) 20:25:44.79 ID:tkpAzfiG0
理由を知ったのは風邪を引いたある日。

いつもより静かな私室まで流れ込んだ音に引かれ、ふらふらとたどり着いたのは、今日は使わないはずの離れ部屋。

そこまで来て初めて、耳に触る心地良い旋律が、いつもヘロヘロ鳴らしている弦楽器によるものだと気付きました。
以下略 AAS



3: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/10(日) 20:26:11.89 ID:tkpAzfiG0
ダイヤ「・・・? っ!?ルビィ!」

ルビィ「あ・・・」

ダイヤ「何をしているの!寝てないとダメじゃない!」
以下略 AAS



4: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/10(日) 20:27:15.48 ID:tkpAzfiG0
お腹に溜まった粘っこい何かの吐き出し方も分からず、陰気なルビィと先生たちの日々が終わったのは、高学年に入った年の冬。

その日の先生は、比較的若い男の人。有望株として期待されていた書道家さんだったそうです。いつか、謝りにいかないと。

特別な何かがあったわけではありません。
以下略 AAS



5: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/10(日) 20:28:25.74 ID:tkpAzfiG0
ともかくそれからは、「勉強」の名目で先生たちが来ることは無くなりました。

ただ翌日、生徒を逃がしてしまったあの人は、わざわざ必要のない謝罪をするため、お屋敷までやって来て下さいました。

謝るのはルビィの方でした。それなのに、自室からあの大柄な体を見ただけで、ルビィの体は芋虫みたいに縮こまってしまう始末。
以下略 AAS



6: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/10(日) 20:29:04.50 ID:tkpAzfiG0
―――鬱陶しい夢は、そこで途切れました。

ぼんやり開いた瞼。最初に見えたのは、腕元で毎夜温もりを与えてくれる抱き枕。

ルビィは・・・私は、半覚醒の頭で鳴り響く騒音のもとを探して、視線をきょろきょろ。夢で見た私室よりさらにモノが増えています。
以下略 AAS



7: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/10(日) 20:29:36.68 ID:tkpAzfiG0
続きはそのうち


8: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/11(月) 00:14:59.63 ID:BAjaaNJf0
定刻通りに部屋を降りると、お茶の間の真ん中に陣取る座卓の傍らで、お母さんが振り返った。

黒澤母「おはよう、ルビィ」

ルビィ「うん、おはようお母さん」
以下略 AAS



9: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/11(月) 00:15:56.87 ID:BAjaaNJf0
ルビィ「お姉ちゃんは?」

東京の大学へ進学したお姉ちゃん。現在は春休みということで帰郷しています。

黒澤母「昨日から帰ってないわよ。お友達のところへ泊まると言っていたから」
以下略 AAS



10: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/11(月) 00:17:05.06 ID:BAjaaNJf0
黒澤母「てっきり、もっと目を赤くして降りてくると思ったわ」

ルビィ「私が?」

黒澤母「他にいないじゃない」
以下略 AAS



11: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/11(月) 00:18:14.36 ID:BAjaaNJf0
これはいけない。話題を変えよう。

ルビィ「お父さんは?」

黒澤母「早くから出てますよ。最近、忙しくなってきたから」
以下略 AAS



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