6: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/10(日) 20:29:04.50 ID:tkpAzfiG0
―――鬱陶しい夢は、そこで途切れました。
ぼんやり開いた瞼。最初に見えたのは、腕元で毎夜温もりを与えてくれる抱き枕。
ルビィは・・・私は、半覚醒の頭で鳴り響く騒音のもとを探して、視線をきょろきょろ。夢で見た私室よりさらにモノが増えています。
枕、天井、ぬいぐるみ、脱ぎ散らかした制服、好き勝手に散らばったティッシュ屑と、一しきり彷徨った後、すぐ後ろにあった目覚ましに手を伸ばす。
ここ一年は鳴る前から目覚めていたから、何だか夢のあの頃に戻った気分。
そう、夢と言えば。
ルビィ「・・・嫌な夢見たなあ」
昨晩はそこそこ心地よい眠りに就けたと思ったのですが、まさかもう忘れかけたあの頃の私の追体験をする羽目になるとは。
どうせなら、浦の星に入学した後の夢も見せてくれれば良かったのに。
誰に向ければ良いか分からぬクレームを、とりあえず腰回りの布団にぶつけて跳ね飛ばし、ぐいと背伸び一つ。
ルビィ「っ!」
その拍子か、昨日の大画面がフラッシュバックしました。
ルビィ「・・・あー」
言葉未満の声が漏れ、一泊置いてため息をついて。
ルビィ「終わっちゃったなあ」
もう一度しっかりと思い出す。うん、やっぱりあっちは夢じゃないですよね。
高校最後のラブライブ。私たちのグループは全国3位の結果に終わりました。
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