16:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 18:53:46.33 ID:fJBhatGxO
どうやら、洗濯物を干すのを忘れていたらしい。おかげで長女二人は、水洗いしたばかりの湿った服を着なければならなくなったという。チンポは胸のすく思いで姉を見つめた。自分より醜い姉達。まだ男を知らない、未熟な姉達。
ひくつく陰部をねぶる優しい舌先も、乳房を揉みしだく荒々しい手も、身体の中に熱い精液が放たれる快感も知らない。自分だけが大人だ。大人の女なのだ。
そして自分を女にしてくれたターバンの男。彼の子を絶対に産む。産んで一人前に育てる。それが彼に対する自分ができる、最大の恩返しであった。
17:名無しNIPPER[sage]
2017/12/05(火) 21:25:54.12 ID:gKvPD+rSO
これが桃太郎か
18:名無しNIPPER[sage]
2017/12/05(火) 23:26:39.73 ID:dOXfFJB40
チンポは再び便所を訪れた。
そこへ行けば、ターバンの男に逢えると踏んだからだった。
しかし、男の姿はない。もぬけの殻である。
あれは夢だったのか。否、夢であるはずがない。チンポは愛おしそうに腹をさすった。
この中に、神の子種がある。一晩経った今でも、陰部をこすると指に白く濁った精液がついているのだから。
19:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 23:48:05.43 ID:dOXfFJB40
神とのまぐわいから数日後。
久方ぶりの登校である。
チンポの故郷ギルギット・バルティスタン州から学校のあるイスラマバードまでは、いくつもの険しい山々を越える必要があった。
しかも歩くだけでは何日もかかってしまうので、陸路バスのあるギルギットへはロバに乗っていき、そこから隣接都市ラーワルピンディーまでバスに揺られ、到着した後はさらに北へ10km、徒歩で学校へ向かわねばならない。
20:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 00:08:04.14 ID:bhXlMEua0
ふと、次女がこちらを向いて問うた。
抱かれたことはあるか、と。
学校の授業でセックスは子孫を残すために、必ずしなければならぬ行為だと習った。男と女がそれぞれの生殖器を結合させる。男の放った精が女の卵へ潜り込み、受精卵となる。その受精卵が子宮壁へ見事着床することで、女は妊娠し子を宿すことができるのだ。
妊娠は女にとって義務であり、また至上の喜びであるという。妊娠のできぬ女は、死ぬまで半人前として侮蔑の視線を浴び続ける。教師はそう教えたらしい。
21:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 08:57:01.76 ID:P4K49h0cO
蛇行する山道を抜け、バスは無事にラーワルピンディーへと到着した。夜空は既に白みかけている。車と人とゴミで溢れ返った目抜き通りを、チンポと次女は歩いた。
北へ10km。モーセの出エジプトを思い出す。彼らもエジプトからシナイ半島を北上する際、草木のない荒地を徒歩で渡ったのだ。10kmなど大したことのないように聞こえるが、栄養不足の飢えた身体で挑むのは流石に厳しいものがあった。
次女が足を速めた。遅刻したくないので、先に行っているという。おそらく嘘であろう。妹が非処女だったことに対する動揺を隠すため、一刻も早く妹から離れたかったのだ。
22:名無しNIPPER[sage]
2017/12/06(水) 09:04:07.11 ID:4dOA8w330
タイトルに釣られたが予想以上に面白い、頑張れ〜
23:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 09:39:09.26 ID:P4K49h0cO
ラーワルピンディーの雑多な街並みを眺めながら歩いていると、いきなり誰かに背中を叩かれた。自分と同じ14歳の少年が隣に並ぶ。彼の名はアフマド(アラビア語で賞賛されるの意。残念ながらアフマド本人は称えられることなく、いじめられている)。チンポの同級生だ。
寒村から来た貧乏人のチンポと、夢見がちで足元がふらついているアフマドは、いつも一括りにまとめられていた。アフマドの親はサソリ麻薬をやっており、子であるアフマドも市場でサソリを仕入れては乾燥させて砕き、パイプに詰めて優雅にふかしていた。そのためか、アフマドはサソリ男と呼ばれている。
サソリ男と陰気な貧乏女は、焼き飯店の前で立ち止まった。ここの焼き飯は美味だ。食べたことはないが、匂いで分かる。匂いだけなら、無料で嗅げる。たまに近くを通ったトラックの排気ガスが混ざるのだが、それでも焼き飯の匂いは二人にとって魅力的だった。
24:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 12:37:10.07 ID:P4K49h0cO
パキスタンの学校には大きく分けて二種類ある。国が運営するガバメントスクールと民間団体や学校法人などが運営するプライベートスクール。プライベートは施設の環境や設備は整っているものの、学費がガバメントに比べて異常に高い。
長女は畑から取れた野菜を売ったり、テロ集団同士の武器密売仲介業者として利益を上げているが、彼女が生み出した闇の金を以ってしても、次女とチンポをプライベートスクールに通わせることはできない。ガバメントスクールだけで生活費はカツカツなのである。
次女は姉の苦労を知っているので、学校に通うチンポへの暴力は当然のものだと考えていた。パキスタンには、学校にすら通えない子供が大勢いる。自分がいかに恵まれた環境にあるか、思い知らせるための折檻(本当は学校で溜めたストレスを発散するためにチンポを嬲っているが、正当な理由を作るために無理やりこじつけた)
25:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 14:53:56.27 ID:BD8Y27C4O
二時間かけて10kmの道を走破し、汗だくのまま校門をくぐった。教室は1年生から12年生まで細かく分かれている。チンポとアフマドは14歳なので、9年生だ。9年生の教室は建物の三階にあった。階段を一段飛ばしで駆け登ってゆく。
8時に始業の鐘が鳴る。それまでに着席していなければ、遅刻扱いとして名簿にバッテンがつけられてしまう。三つバッテンが溜まると、井戸の掃除や食器の後片付けなど『生徒が嫌がる仕事』を強制的に任されるのだった。
チンポは9A、アフマドは9Bに滑り込んだ。鐘はまだ鳴っていない。どうやら間に合ったようである。しかし、既に多くの生徒が着席していた。
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