ザ・チンポ
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21:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 08:57:01.76 ID:P4K49h0cO
蛇行する山道を抜け、バスは無事にラーワルピンディーへと到着した。夜空は既に白みかけている。車と人とゴミで溢れ返った目抜き通りを、チンポと次女は歩いた。

北へ10km。モーセの出エジプトを思い出す。彼らもエジプトからシナイ半島を北上する際、草木のない荒地を徒歩で渡ったのだ。10kmなど大したことのないように聞こえるが、栄養不足の飢えた身体で挑むのは流石に厳しいものがあった。

次女が足を速めた。遅刻したくないので、先に行っているという。おそらく嘘であろう。妹が非処女だったことに対する動揺を隠すため、一刻も早く妹から離れたかったのだ。
チンポにはどうでも良かった。
もう一度、ターバンの男(YHWHと表記したいが、まだ本当に男がYHWHか不明瞭な上にパキスタンはイスラム教徒が多いので、挑戦的な表記は気が引ける)に逢いたい。
逢って話をして、一緒に旅をして、料理を作って、二人だけの時間を共有したい。それだけだった。


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