勇者「よーし、いっちょ叛乱でもするか!」
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191: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/05/01(火) 01:12:26.72 ID:nkQwmkls0
間諜「どうかしました?」

勇者「いや、なんでもない」

間諜「ちょっと、変なこと考えてたでしょ! 隠しっこなしです。言わないとご飯食べさせてあげません」
以下略 AAS



192: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/05/01(火) 01:14:39.53 ID:nkQwmkls0
静寂が部屋を包んだ。
暫し間諜はうつむいていたが、何かを振り切るように立ち上がった。
両手を腰に当て、説教するように捲し立てる。

間諜「い、いいですか勇者さん! 私達は強大な国家を相手取っているのです! たとえ多くの同胞を獲得しても、その犠牲は計り知れないでしょう」
以下略 AAS



193:名無しNIPPER[sage]
2018/05/01(火) 03:01:08.32 ID:7Yc7+KCDO



194: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/05/02(水) 19:25:38.48 ID:WBIQqYWr0
身体が嘘のように軽い。眩暈もすっかり収まった。
数日ぶりの外は暗く、冷え込んでいた。
家の周りを一周だけ走った後、共同井戸の水を汲み上げて飲んだ。
身体中の眠気が吹き飛んでいく。

以下略 AAS



195: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/05/10(木) 21:32:17.97 ID:IVh+ZABj0
声が降ってきた。
屋根の上に魔女が座っている。
荷物は何も持たず、どこか散歩へ出かけるような姿だ。
険しい鉄門街道を通るに相応しい恰好ではない。

以下略 AAS



196: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/05/11(金) 00:09:06.13 ID:QmyZmny70
空気が熱く、乾いていた。喉がひりひり痛む。
竹筒の水はもう半分まで減っている。日照りが強く、歩くだけでも水分が汗となって流れ落ちる。
鉄門街道という険しい山道ならなおさらだ。

額にじっとり滲んだ汗を拭い、勇者は溜息を吐いた。休みたい。
以下略 AAS



197: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/05/11(金) 00:17:32.41 ID:QmyZmny70
勇者「おい、あれ……人が住んでるんじゃないか?」

崖の下に、集落が見えた。
煙突のような形をした、筒状の家が連なって建っている。
どれも漆喰で塗り固められた、原始的な家屋だった。
以下略 AAS



198: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/05/11(金) 00:19:04.86 ID:QmyZmny70
二人は慎重に崖を降り、ハザラ族の集落へ足を踏み入れた。
ハザラ族の家は崖上から見るよりも、予想以上に大きかった。
バルフの町でよく見かけた、祆教の拝火殿に似ている。
一回の小窓から中を覗くと吹き抜けになっており、螺旋状の階段が上まで続いていた。

以下略 AAS



199: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/05/11(金) 00:20:02.16 ID:QmyZmny70
急な螺旋階段を上り、三階の客室に案内された。
がらんとした殺風景な部屋に、寝具と思しき毛布が二つ敷いてある。

奥の壁には、四角い小窓がひとつ。
窓と言っても穴を開けただけなので、冷たい風はもちろん吹き込むし、雨の日に立てば身体が濡れてしまう。
以下略 AAS



200: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/05/11(金) 00:20:52.18 ID:QmyZmny70
宿屋の主人「今日は良い風が吹いている。お前ら、オラの合図に合わせるんだぞ」

三人は牛に踏まれた麦の山を囲んで立った。
俄かに、木々がざわざわと揺れはじめた。砂塵が舞い上がる。川面が波打つ。
ごう、と一際強い風が吹き荒れた。その時だった。
以下略 AAS



201:名無しNIPPER[sage]
2018/05/11(金) 01:41:35.77 ID:YgGgMHCDO

待ってた


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