85: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/11/21(火) 18:20:26.88 ID:3jzjfgO1O
魑魅魍魎が跋扈する政界を身一つで生き抜いてきた老政治家の、鋭い眼が微笑みの中で仄暗い光を放つ。
( ´∀`)「理由を、お聞かせ願えますか。ただの老人の好奇心ですが、私は八頭進という人間の“本音”を聞いてみたい」
「っ」
86: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/11/22(水) 13:07:42.32 ID:1X342Du80
今でも、外務省経由で報せが届いたときの気持ちはよく覚えている。目の前が真っ暗になるという表現が非常に的確な比喩だったと言うことを思い知ったあの日。
寡黙だが温和で、いざというときは頼りになった父。
怒ると魔王も裸足で逃げ出すほど怖いが、そうでなければ優しくおおらかな母。
87: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/11/22(水) 13:09:27.39 ID:1X342Du80
(´Д`)「確かに、真の意味で私の理想を果たそうとするならきっと長官閣下が示してくれた“中央への昇格”こそが最も正しい道なのだと思います。
ですが………私は、彼女達を“ただの数字”にしたくないんです」
( ´∀`)「数字、ですか?」
88: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/11/22(水) 13:11:27.61 ID:1X342Du80
(´Д`)「青ヶ島は国防上の重要な拠点です。深海棲艦側も無視できない以上、“1人でも多くの国民を救う”ことはここでもやりようは幾らでもある。
でも龍驤さんたちと────ここにいる人達と共に戦うことが出来るのは、当たり前の話ですがこの鎮守府しかない」
県一尉は鎮守府に来てまだ一月と経っていないが、陸海の垣根を感じさせず海自の人達とも打ち解けている。
89: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/11/22(水) 13:18:21.26 ID:1X342Du80
90: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/11/22(水) 13:26:18.31 ID:1X342Du80
彼の理想は、志は、非常に美しい。
、、、、、
美しすぎる。
91: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/11/22(水) 13:32:34.49 ID:1X342Du80
<ヒトキュウマルマル! 19時なの! イクの時間なの!>
92:名無しNIPPER[sage]
2017/11/22(水) 18:05:03.77 ID:KARtIkujo
おつおつ
93:名無しNIPPER[sage]
2017/11/22(水) 22:21:22.71 ID:tGPGKYdi0
完結待ちでちゃんと読んでないけど乙
94: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/11/22(水) 23:04:13.18 ID:1X342Du80
95: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/11/22(水) 23:05:58.16 ID:1X342Du80
声高に叫び上げながら、宝木の視線は記者傍聴席を一瞬見る。両方とも2.1という良好極まりない視力が自慢の彼の眼は、“懇意”にしている某新聞社の記者が絶妙のタイミングでシャッターを押したことをしっかりと確認した。
(#^Д^)「聞こえますかこの声が!!南首相、これは貴方に向けられた、平和を愛する数万の群衆の声なんですよ!!」
大嘘もいいところだ。南政権発足後デモ隊自体は国会の度に嫌がらせの如く動員を繰り返しているが、その人数は1000人を越えることすら極稀にしか無い。序でに言うとデモ隊の平均年齢は余裕の60越え、まぁ早朝ゲートボールクラブ辺りの基準で言えば若いと言えなくも無いだろう。
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