( ´Д`)離れ小島の提督さんのようです
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87: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/11/22(水) 13:09:27.39 ID:1X342Du80
(´Д`)「確かに、真の意味で私の理想を果たそうとするならきっと長官閣下が示してくれた“中央への昇格”こそが最も正しい道なのだと思います。

ですが………私は、彼女達を“ただの数字”にしたくないんです」

( ´∀`)「数字、ですか?」

(´Д`)「はい。ここにいる龍驤さんたちも、彼女と共に閣下の前で演習戦闘を行った川内さんたちも、他の艦娘の皆も、そして彼女達を取り巻く石田一尉ら自衛隊の皆さんも………私が横須賀の司令府に入れば、モニターや紙面に出力されるただの数字になります」

自衛隊総数、予備役含め39万6000名。

艦娘総数、内地待機含め23753名。

合計して40万を越えるこの“数字”は、本来なら一人一人に意思があり、感情があり、命がある。

この数字が例えば1000減ったとき、それは多くの場合同じ数の命と感情が失われたことになる。

だけど僕が上層部に行けば、僕の元に情報が辿り着いたときにはそれは「1000人の戦力を喪失した」というただ1行の事実として片付けられてしまう。

(´Д`)「深海棲艦と戦い、国民の生命と財産を守る………自衛隊と艦娘、そして艦娘の皆を率いる提督に課せられた役割です。

逆説的に言えば、今の日本の平和は命を散らす覚悟でいる人々が───実際に散らしていった人々がいるからこそ保たれている」

犠牲なき勝利など有り得ない、それは奴等との戦いに参加してきた人間の一人としてよく理解している。

そしてそれを感情に囚われず情勢を分析し、前線の艦娘や自衛隊に「命を散らすように命令できる」存在が必要であることも。

(´Д`)「私は臆病で、弱い人間です。ことあるごとに上がってくる数字の下で消えた重みに、死んだ人間、沈んだ艦娘の重みにきっと耐えきれなくなる。

そうして、麻痺するなり逃避するなりして自分がそれらをいつか“ただの数字”としか認識しなくなるかも知れないことが怖いんです」

龍驤さんは常日頃は頼れる筆頭秘書艦だけど、実は最近自分が駆逐艦や自衛隊の下士官に嫌われてるんじゃ無いかと気にしていて密かに妙高さんに相談する小心なところがある。

川内さんは読書家で、夜戦がない日は子供向け絵本から戦術書に至るまで夢中になって読みふけっている。

瑞鶴さんは自分が他の“瑞鶴”に比べて一際浮いていることに自覚が有り、訓練の過程で他の鎮守府の翔鶴さんに絡んではその反応を密かに楽しんでいたりする。

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