【安価・コンマ】幻想的な世界を探険家が行くようです【オリジナル?】
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402
:
◆nN35Xsj1FM
[saga]
2017/11/09(木) 21:26:01.67 ID:Vciexfys0
「うわぁ……」
小洒落た様子、と外観をアルジールは形容したが、どうやらそれは、中も同じ様だった。
落ち着いた色の照明。どうやら、都会を眩しく輝かせている電気の光ではなく、彼女にも見慣れたランプの火によるものらしかった。
時々、炎のゆらめきに合わせて、温かみのある木製の調度品が、その影法師の形を変える。
以下略
AAS
403
:
名無しNIPPER
[sage]
2017/11/09(木) 21:28:19.32 ID:vvSIYCrPO
この店はどんな料理を出しているのか聞く
404
:
◆nN35Xsj1FM
[saga]
2017/11/09(木) 21:48:58.87 ID:Vciexfys0
「ど、どうも。あの、此処って、料理屋みたいですけど、何のお店なんでしょうか?」
バックス氏といい、ギルドの管理者といい、どうも年上と接する事ばかりである。
少しは馴染んできたものの、相変わらず慣れない敬語を使って、店について聞いてみる。
美味しそうな匂いに釣られてはきたが、何の匂いかは今一良くわからなかったのだ。
以下略
AAS
405
:
◆nN35Xsj1FM
[saga]
2017/11/09(木) 22:00:58.16 ID:Vciexfys0
「ご注文は、どうされますか?」
店主は、此方を見ながら言ってくる。
しかし、どうすると言っても、見るべきものがない。
どんなものなら出せるのか、どれがどれほどの値段なのか。そういうものを知る為のものが、何もない。
以下略
AAS
406
:
名無しNIPPER
[sage]
2017/11/09(木) 22:09:40.12 ID:oARFd2Gho
懐かしいもの
407
:
名無しNIPPER
[sage]
2017/11/09(木) 22:10:21.65 ID:+ou3ap8DO
スタミナがつくもの
408
:
◆nN35Xsj1FM
[saga]
2017/11/09(木) 22:45:22.16 ID:Vciexfys0
「えっと、じゃあ、何か『スタミナのつきそうなもの』を……」
「『スタミナがつきそうなもの』、ですね。畏まりました」
少しお腹も減っているし、何か腹持ちの良いものを、と思った結果、こんな頼み方になった。
しかし、店主は曖昧な注文にも文句一つ言わず、あっさりと頷いて了解してくれた。
以下略
AAS
409
:
名無しNIPPER
[sage]
2017/11/09(木) 23:13:00.88 ID:n+tVp5R50
この世界、どの程度の文明レベルなんだろう。現代くらい?
410
:
◆nN35Xsj1FM
[saga]
2017/11/09(木) 23:28:25.79 ID:Vciexfys0
そうして、水を飲んでいると、目の前で店主が料理を始めた。
考えてみると、こうして調理している場面を見ながら食事を待つのは、始めてな気もする。
少し楽しみにしながら、アルジールはそれを見物した。
まずは、年季の入っていそうなガスコンロに火を掛け、底の深い鍋を出す。
以下略
AAS
411
:
◆nN35Xsj1FM
[saga]
2017/11/09(木) 23:48:32.70 ID:Vciexfys0
彼女が食べてみて感じたのは、まず、ほんの少しの懐かしさだった。
何というべきだろうか。故郷でよく母が作ってくれたチリ・スープと、何処かしら似通った風味がする。香辛料が同じものなのだろうか。
次いで、味そのもの。間違いなく、旨い。どうやら、煮込む前に入れた汁は肉汁であったらしい。肉の味が、野菜にまで染みている。
少し懸念していたニンニクの強い臭いは気にならないが、香辛料の辛味と香りのお陰で、全く空腹感に歯止めがかからない。
ガツガツと、行儀が悪かったのではないかと後から恥ずかしくなるほどの勢いで食べ始め、あっという間に皿は空になった。
以下略
AAS
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