334: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/12/09(日) 23:36:24.67 ID:SKk6W+iM0
「おーほっほっほっほっ、御機嫌よう! プロデューサーは劇場に帰ってまして――?」
劇場で過ごす人間にとってはお馴染みとなっている高笑い。
335: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/12/09(日) 23:38:05.71 ID:SKk6W+iM0
===
以上おしまい。美咲ちゃんにはもっと注目が当たっていいと思ってます。
336: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2019/02/08(金) 23:41:26.27 ID:3Bz7WrAj0
【短さよ話』
折しも時は冬休みの、冷え込んだ風が人々を嘲笑う明るい午後だった。
劇場へと続く一つの通り。
337: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2019/02/08(金) 23:42:11.13 ID:3Bz7WrAj0
そこに、紗代子は入店した。
長年変わらぬ音色を奏で続ける自動ドアはスムースに横へ身を避けると、
この制服姿の女学生を恭しく中に迎え入れた。
338: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2019/02/08(金) 23:43:10.75 ID:3Bz7WrAj0
しかしながら、紗代子が求めるのはソースと青海苔で彩られた熱々の焼き円盤ではない。
和食の王道鯖定食、男子に人気のカツカレー、パラッと炒られた炒飯でも、大盛りボリュームな丼物でも当然無い。
339: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2019/02/08(金) 23:44:06.57 ID:3Bz7WrAj0
なぜならば、だ。
彼女はこの時間に店を訪れれば、出来立てのたい焼きにありつけることを知っていた。
340: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2019/02/08(金) 23:45:03.09 ID:3Bz7WrAj0
「ああ、やっぱりもう一つ。たい焼き二つお願いします」
この言葉に今度は店員がしめしめしめ――なぜか?
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