339: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2019/02/08(金) 23:44:06.57 ID:3Bz7WrAj0
なぜならば、だ。
彼女はこの時間に店を訪れれば、出来立てのたい焼きにありつけることを知っていた。
昼食時のピークを過ぎて、作り置かれたホットスナックがあらかた捌けたこの時間に、
店側が新たな商品を用意することを度重なるリサーチで分かっていた。
そうして一度に作られるたい焼きの数は決まって五匹。
カウンター横の陳列ケースに並べられるこのたい焼き焼き置き連隊は、
来たるべき三時のおやつ会戦を見越して送られる期待の補充部隊である。
その、着任ほやほやの顔ぶれを見回すと紗代子は二本目の指を立てた。
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