340: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2019/02/08(金) 23:45:03.09 ID:3Bz7WrAj0
「ああ、やっぱりもう一つ。たい焼き二つお願いします」
この言葉に今度は店員がしめしめしめ――なぜか?
答えは明快、このたい焼き好きな少女が部隊に古兵を見つけたからだ。
二段に分けられた陳列ケースの上段右、
たこ焼きパックの隣に場所をとるたい焼き置き場には六匹の鯛が並んでいた。
もうお分かりのことであろう、そのうちの一匹は以前からの売れ残りである。
そうして「はぁ、今日はついてないな」……と小さく溜息をついた紗代子。
鯛一匹分余計な出費を出さねばならない小遣い事情を憂いたか?
否! 彼女の本音はこうであった。
「どうせならもう二、三匹余ってても良かったのに」
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