3: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/12(火) 06:32:05.34 ID:UqQkvsyl0
「ふああぁぁぁ……っ!!?」
まるで魂が抜けていくような悲鳴を上げた春香を他所に、
千早が彼女の前を横切ってソファの空いている場所に腰を降ろす。
4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/12(火) 06:33:23.22 ID:UqQkvsyl0
「ちょっと、千早ちゃん!?」
「ああ、お礼なんていらないから。それで私の相談なのだけれど」
5: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/12(火) 06:35:07.05 ID:UqQkvsyl0
「とにかく、そのミリシタが私を悩ませるのよ!」
ダン! と強く、千早がテーブルに拳を振り下ろした。
6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/12(火) 06:36:52.45 ID:UqQkvsyl0
「もしかして千早ちゃんも、杏奈ちゃんや百合子ちゃんみたいにお給料全部使っちゃった?」
口にして、春香は「マズいなぁ」と心悩まし始めていた。
7: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/12(火) 06:38:40.64 ID:UqQkvsyl0
「それにお給料の話なら、春香より私の方が断然多く稼いでるから」
「あ、そう」
8: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/12(火) 06:42:15.64 ID:UqQkvsyl0
さて、そうしてだ。
千早のように携帯を通話とメールでしか使わないような人間にとってみれば、
ガラケーと入れ替わりで世間に普及した多機能スマホは恐怖の対象でしかないのである。
9: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/12(火) 06:44:29.45 ID:UqQkvsyl0
「できないじゃんミリシタ! 千早ちゃんの携帯じゃ!」
春香の叫びが事務所に響く。
千早が深いため息とともに肩を落とす。
10: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/12(火) 06:45:52.41 ID:UqQkvsyl0
しかし顔を上げた千早が口にした一言で、春香は全てを理解することになる。
「高槻さんのイベントなの」
11: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/12(火) 06:47:33.81 ID:UqQkvsyl0
はたと、そこである事に春香は引っかかった。
「ねぇ待って。イベントはランキング形式で、ランキングってことはポイントか何かを溜めてみんなに順位をつけるんだよね?」
12: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/12(火) 06:48:56.74 ID:UqQkvsyl0
「ひ、ひぇぇぇ……!?」
「とりあえず八百万は用意したの。それから財布に四十一万」
13: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/12(火) 06:50:18.11 ID:UqQkvsyl0
怪訝な顔つきで自分を見る、千早に向かって問いかける。
「千早ちゃんもグリマスやってたの?」
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