【ミリマス】春香「ある日の面倒な千早ちゃん」
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9: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/12(火) 06:44:29.45 ID:UqQkvsyl0

「できないじゃんミリシタ! 千早ちゃんの携帯じゃ!」

春香の叫びが事務所に響く。
千早が深いため息とともに肩を落とす。

要は機械音痴にとってスマホは天敵以外の何者でもなく、

しかし先ほどから話題に上がっているソーシャルゲーム「ミリシタ」は、
スマホあるいはタブレット端末で動作するアプリケーションソフトだったのだ。

当然ガラケーには非対応。

再度の無慈悲な宣告になってしまうが、
千早の携帯ではプレイ出来ない遊べない。

「どうするの? 新しくスマホに買い替えるの?」

「無理よ、私にスマホなんて……とてもじゃないけど使いこなせない!」

「じゃあスマホはミリシタ専用にして、今の携帯と二台持ちにすれば――」

「毎月二台分の契約料を払えと言うの、春香は!」

さっき稼いでると言ったじゃないか! なんて言葉をもちろん春香は口にしない。

既に千早がこの場に現れてから十二分の時が過ぎていた。

言い争いは物事をこじらせることはあったとて、決して先に進ませない。

自分の休み時間にも限りはあるし、この問題に早々とケリをつけるためにも、
彼女は憔悴したように項垂れる千早の姿にどうしたものかと腕を組んだ。

「……そもそもどうしてミリシタなの? こんなこと言うとなんだけど、千早ちゃんってあんまりゲームに興味ないよね?」

それは至極真っ当な質問だった。

そも如月千早という少女の趣味は音楽鑑賞。
最近では写真撮影にも手を出しているが、この手の電子娯楽にはトンと興味を示さない。

事務所で他の子たちがテレビゲームに興じていても、
自分はその様子を見守るのが楽しいと言ったタイプの娘なのだ。


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