223:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:27:44.27 ID:yNCJI72m0
「3人とも、おっつかれー!」
できるだけ元気な声で、私は千枝ちゃん、仁奈ちゃん、みりあちゃんに声をかけた。
ランニングをしていたのはこの3人で、ちょうど休憩に入ったらしい。
224:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:28:32.40 ID:yNCJI72m0
「休憩中かな?」
「そうでごぜーます!」
225:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:29:03.56 ID:yNCJI72m0
「も、もー、未央ちゃん、次から気をつけてね?」
みりあちゃんは私を責めない。本当に優しい子だ。胸がズキズキ痛む。いっそ土下座でもしようかって思った、その時。声が聞こえて、こちらに駆け寄る影が1つ。
226:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:29:43.06 ID:yNCJI72m0
「未央ちゃん、もしかして知ってたのー!?」
「え? 未央ちゃんが教えてくれたんですか?」
227:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:30:22.79 ID:yNCJI72m0
……まあ、確定と言っていいんじゃないかな。
なんでかよくわかんないんだけど、善い事をすると悪い方向に、悪い事をすると善い方向に転がってしまうみたい。
いやはや、我ながらなんと意味のわからない……
228:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:30:54.92 ID:yNCJI72m0
「……はぁ」
最近はもう、ため息がクセみたいになっちゃってる。
そりゃあ、さ? みんなには感謝されるよ。そこは単純に嬉しいけど。
229:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:31:23.03 ID:yNCJI72m0
そんな重苦しい気持ちに蓋をしながら、この日も事務所への道を歩いていた。
「おっ」
230:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:31:54.27 ID:yNCJI72m0
残された私は、今までにない感覚に困惑している。
あれ? 今の、失敗?
悪いことして、良い結果になると思ったんだけど……
結果は……
231:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:32:38.40 ID:yNCJI72m0
「ひ、ひったくり!!!」
突然響いたその女性の声は、私の思考を現実に引き戻すには十分すぎるものだった。
232:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:33:19.46 ID:yNCJI72m0
「ひ、ひったくり!!!」
突然響いたその女性の声は、私の思考を現実に引き戻すには十分すぎるものだった。
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