225:名無しNIPPER[saga]
2017/09/20(水) 23:29:03.56 ID:yNCJI72m0
「も、もー、未央ちゃん、次から気をつけてね?」
みりあちゃんは私を責めない。本当に優しい子だ。胸がズキズキ痛む。いっそ土下座でもしようかって思った、その時。声が聞こえて、こちらに駆け寄る影が1つ。
「3人ともー!」
「ちひろおねーさん!」
「はぁ……はぁ……」
ちひろさんはだいぶ息を切らしている。大急ぎでここに来たらしい。
「だ、大丈夫ですか……?」
「ちひろさんもランニングしてるの?」
「ち、違います……」
「なにかあったでごぜーますか?」
「そ、そうなんです! さっき3人に渡したドリンクなんですけど、間違えて期限が過ぎた廃棄用を渡してしまって!」
「え! そうだったのー?」
「はい! ごめんなさい……! も、もう飲んじゃいましたか?」
「ええと……まだ……」
3人が、すっかり中身のこぼれたドリンクを一瞥した後に、私の顔を見つめる。
私はどんな表情をしているんだろう? 残念ながらわからない。展開的にはドヤ顔が正しいんだけど、まあそんな気分じゃないし……
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