「藤原肇がそれを割る日」
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91:名無しNIPPER[saga]
2017/08/18(金) 00:40:56.57 ID:dZyp/T120
「私、居間で待ってた方が、良いのかな?」

 私の目的が工房にあることを、夕美さんはとっくに察していたようです。

 私は、車を降りて、無言で頷きました。
以下略 AAS



92:名無しNIPPER[saga]
2017/08/18(金) 00:45:02.20 ID:dZyp/T120
 ――――。


 ――それは、素晴らしい出来映えでした。

以下略 AAS



93:名無しNIPPER[saga]
2017/08/18(金) 00:47:08.45 ID:dZyp/T120
 誰もいない、ひんやりとした工房で、私はそれを手に持ち、しばらく立ち尽くしていました。

 放心状態と言っても、良かったかも知れません。


以下略 AAS



94:名無しNIPPER[saga]
2017/08/18(金) 00:48:52.99 ID:dZyp/T120
 急に、自分がすごく、恥ずかしくなりました。


 おじいちゃんの言うとおりです。

以下略 AAS



95:名無しNIPPER[saga]
2017/08/18(金) 00:49:53.06 ID:dZyp/T120
 こんな結果になるなんて――!

 私は一体、何なんでしょうか。


以下略 AAS



96:名無しNIPPER[saga]
2017/08/18(金) 00:50:58.56 ID:dZyp/T120
 ッ――――。



 ――――――。
以下略 AAS



97:名無しNIPPER[saga]
2017/08/18(金) 00:53:38.18 ID:dZyp/T120
「…………夕美さん」


 いつまで経っても工房から出てこない私を、心配したのでしょう。

以下略 AAS



98:名無しNIPPER[saga]
2017/08/18(金) 00:56:55.23 ID:dZyp/T120
「…………」

 言われた通り、机の上に置きます。

「ありがとう。それから……あぁ、ごめんね。2つじゃなくて3つだったね」
以下略 AAS



99:名無しNIPPER[saga]
2017/08/18(金) 00:59:25.92 ID:dZyp/T120
 この間――たぶん、お花が好きだと語った時の、あのことを言っているのかと直感しました。

「どうぞ」

「えへへ……ありがとう」
以下略 AAS



100:名無しNIPPER[saga]
2017/08/18(金) 01:04:17.08 ID:dZyp/T120
「上っ面?」

 私には、夕美さんの言うことが、よく分かりません。

「花を生かすために、私は何度も選択をしなくちゃいけないんだ」
以下略 AAS



101:名無しNIPPER[saga]
2017/08/18(金) 01:07:20.86 ID:dZyp/T120
「仕方が無いことです」

「そう言って、簡単に片付けられればいいんだけどね」

 夕美さんは、笑いました――やはりそれは、初めて見る笑顔です。
以下略 AAS



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